環境都市研究

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2007.07-

「環境空間計画」とは、環境を再生・創出する、環境負荷の小さい、環境を保全するまちづくりを指します。東京大学大学院空間計画研究室の基礎研究テーマとして、空間計画に関する環境政策事例調査から開始しました。UDCKでは協力して今後も事例収集を継続実施していく予定です。

多岐に渡る環境分野を都市の視点から捉え、国内外問わず文献とインターネットにより100以上の事例を収集し、それら施策を規模・性質別に7分類することができました(都市/交通/緑地/集合住宅・実験エリア/建築/技術・リサイクル/環境教育・コミュニティ)。それぞれに柏の葉への展開を踏まえ、特徴、歴史などを整理し、「環境空間計画100」としてまとめました。

都市部門では気流や気候分析を踏まえたドイツ・シュツットガルト「風の道」や、フライブルク「ヴォーバン住宅団地」など明瞭な目的をもった事例が見られました。

交通部門ではどの事例も「自家用車をいかに抑制するか」を課題に検討されていることが読み取れ、自家用車に対して直接対策を打つものと、自家用車以外の交通対策を実施するものと2つに大別できました。

緑地に関する環境空間計画は比較的歴史のある分野です。事例研究からは、緑地保護の視点より新規に緑地を作り出す施策が多くみられ、環境公園(施設含む)、農業振興、住宅庭園などを例に挙げました。

集合住宅/実験エリア部門は、エリア全体でエネルギー・緑地・建物配置・ゴミ・交通計画など導入している集合住宅事例と、実験モデル住宅や、研究機関や企業による実験的エリア施策がみられました。

建築部門では、エネルギー利用について、緑化や断熱向上による消費抑制、太陽光や風力など自然力活用、雨水や地元材など循環利用が見られました。

技術・リサイクル部門は「環境負荷の低減」を目標にしており、現在も研究・開発が進む専門的分野です。最近の傾向ではバイオテクノロジーに類する施策の取り組みが比較的多く見られました。

環境教育・コミュニティはソフト面からの施策を取り上げました。1990年代から事例が多く見られるようになり、啓発作用のみならず、在来住民と新住民が交流するためのきっかけとなっています。