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(レポート)2011.2.27 未来の住まいフォーラムⅡ 「安心を分かち合える住まいとは?」

2011年02月27日(日)

13時30分~16時30分 @UDCK
主催:東京大学公共政策大学院I2TAグループ、UDCK

●目的
 東京大学公共政策大学院I2TAグループとUDCKの共同プロジェクト第2弾。「住まい」と「技術」をテーマに、未来の住まいのあり方と最新技術へのニーズについて、技術開発関係者、住宅設計・共有関係者、市民が議論・検討を行いました。また、2010後期まちづくりスクール「住宅の未来を考える」の応用・実践編として、スクール受講者が学んだことを活かしながらワークショップに参加する機会としました。

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●概要
 一般参加者は9名。関係者を入れて約20名が参加しました。
 前半では、「あなたにとって安心とは?」を掘り下げることをテーマに、柏まちなかカレッジの山下洋輔氏、東京大学の鈴木達治郎客員教授より、それぞれ講演いただいたのちに、自由な意見交換を行いました。
 安定した生活保障、身近なコミュニティ、まちの活気や人通り、まちの明るさやきれいさ、安定したインフラ、相談できる専門家、まち共通のルール、といった点から様々な意見が出された一方、防災や防犯、事故を防ぐといった点についての意見が意外に少ない、という面白い結果となりました。

 後半は、「技術」に着目し、研究開発中の技術が私たちのもとめる「安心な住まい」にどのように寄与しうるかという点をテーマとしました。まず、NHKエンタープライズの浜野高宏氏より、ナノテクが変える未来社会の可能性について発表いただいたのち、グループワークショップを行いました。
 家を強化する技術など、最悪の事態を防ぐための技術については肯定的な意見が多い一方で、人間本来の危険に対する感覚を低下させるような技術導入については慎重になるべきといった意見、また、「安心」についてもっとも大きなニーズがあったコミュニティ形成については、対応する技術があまり見当たらず、技術サイドにおいて今まで視点が抜け落ちていたのではないか、といった意見などもでました。

●まとめと今後
 少数ながら主張のある方々が集まった結果、密度の濃いワークショップとなりました。「安心」を切り口に技術へのニーズを掘り下げるという目的はある程度達成できたと考えています。今回は住宅設計・供給側からの参加者がいませんでしたが、次回を行うのであれば、実際のプロジェクトをベースにしながら、技術サイド、設計サイド、市民の三者が協議し着地点を模索するような、より実践的な企画としたいと考えています。
 予想以上にしっかりとした市民ニーズが示され、企業側・専門家にとっても新たな発見がありました。今後、まちがイノベーションフィールドとなり、市民がモニターとなった研究技術開発や実装における市民協議型プログラムとしての展開を模索したいと思います。

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