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(レポート)2013.8.3 景観まちなみシンポジウム2013

2013年08月03日(土)

130803_machinami.jpg13時30分~16時30分 @UDCK
主催: 柏の葉アーバンデザインセンター[UDCK]
後援: 柏市
参加: 53名

柏の葉エリアでは大規模な都市開発が進行中で、柏の葉キャンパス駅前では高度に集積した都市機能整備が急ピッチで進められており、多様な活動も展開し始めています。駅前街区の外側にも開発は順次展開していますが、そこでは駅前とは異なる空間づくり・市街地デザインの課題があるでしょう。

2006年の設立以降、柏の葉アーバンデザインセンター[UDCK]は多岐に亘る活動を展開し、柏の葉エリアのまちづくりを牽引してきました。
地域構想で「公・民・学連携による国際学術研究都市・次世代環境都市」づくりを謳う柏の葉エリアにおいて、都市開発が周辺街区に及び始めた今、市民・企業・行政・専門家はどう連携し、新たな市街地をつくっていけば良いのでしょうか。そして、その連携をつなぐUDCKに求められる役割とは──。

今後の柏の葉エリアの新たな都市づくりについて、「景観」や「街並み」をキーワードにオープンに議論するシンポジウムを開催いたしました。夏真っ盛りの厳しい暑さのなか、3時間に亘って(館内エアコンはかかっていますが)熱のこもった濃密な議論が展開されました。

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第Ⅰ部 報告・基調講演

■活動報告 UDCKの取り組み~空間デザインに係る活動概要と今後の課題
岡本祐輝(UDCKディレクター)より、柏の葉エリアにおける公共空間・オープンスペースの整備や、民間建築活動等のデザイン誘導についての現況課題が報告されました。

■基調講演 不動産経営戦略としての景観づくり
甲斐徹郎氏(株式会社チームネット)より、「パッシブデザイン/アクティブデザイン」をキーワードに、良好な景観をつくっていくことの意義、そして、そうした豊かな景観や快適な環境が生む効果を、戸建住宅・集合住宅など実例を交えながらご講演いただきました。

■事例報告 緑の効果を活用した宅地開発~環境共生街づくりのご提案
三井所清史氏(株式会社岩村アトリエ)より、快適な住環境をつくっていく上でのポイントを、住宅地開発プロジェクト事例を通じて解説いただくとともに、身近な街並み構成要素としての低層集合住宅(アパート)における周辺環境への細かな景観配慮の実例を紹介いただきました。

第Ⅱ部 パネルディスカッション

■話題提供 柏市の景観行政と景観整備機構UDCKへの期待
井出茂氏(柏市都市計画課)より、柏市の景観施策の現況課題、および柏の葉エリアにおける景観整備機構UDCKとの今後の連携について報告いただきました。

■公開討論 ルールづくりからモデルづくりへ
各登壇者からの講演・報告を踏まえながら、「権利と責任」や「コミュニティ・ベネフィット」といったキーワードも交え、今後の柏の葉エリアの景観づくり・街並み形成にあたっての課題を会場来場者にも参加いただきながら議論しました。討論の最後には、小さな単位からまち全体に景観づくりの取り組みを展開していく施策アイデアも提示されました。

最後にシンポジウムの総括として、出口敦UDCKセンター長より、景観ルールによる全体の底上げ手法のみによる限界と、このエリア内において"手本"となる先進的なモデルの必要性、また研究課題として、まちなかにある普段気づかないような良い景観・環境資源を掘り起こし、評価していく取り組みの必要性も指摘されました。

今回の議論をきっかけに、UDCKの空間デザインに係る取り組み(景観整備機構としての事業を含む)を一層推進して参りたいと思います。
引き続きのご支援・ご協力を御願いします。

※参考資料:当日議事録
※関連記事:お知らせ「柏市より景観整備機構の指定を受けました
※関連記事:デザインマネジメント「景観まちづくりイベント

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