(レポート)UDCKまちづくりスクール2017後期を開催しました
2018年03月31日(土)
今年で11年目、通算21回目となるUDCKまちづくりスクール。2017後期のテーマは「みんなで街に新たな風景を創ろう まちなか活用プロジェクト」。今回は、実際に街にアクションを起こしていこうという若干ハードル高めの内容のため、少数精鋭での開催となりました。街を自分たちで良くしていこうという熱意のある受講生が多く参加され、着実なアウトプットのある素晴らしいスクールとなりました!
第1回 1/27(土) 10〜14時(講義・交流会)
ねぶくろシネマ / 自分たちで地元の楽しみをつくる
- 唐品知浩 氏 ねぶくろシネマ実行委員長
- 三牧浩也 氏 UDCK副センター長
ねぶくろシネマの唐品知浩さんをお招きし、どんな視点を大切にして様々な企画を立てているのかや仲間の巻き込み方についてお話していただきました!個人的には、「身近な人の課題や愚痴の解決策を、マネタイズと汎用性を意識して横展開していく」という話が非常に興味深かったです。その後には、柏の葉を面白がる会を開催!まちなか空間で何ができたらワクワクするかをチームで考えました。
第2回 2/10(土) 10〜14時(講義・ワーク)
路地裏マルシェ / まちに愛されるマーケットをつくる
- 森脇菜採 氏 (株)ろじまる代表取締役
路地裏マルシェの森脇菜採さんをお招きし、どんな思いで様々な挑戦に取り組んでいるのか、マルシェによって関わる人たちにどんな変化があったかなどを熱くお話していただきました!個人の利益のためではなく、柏の農業のためにやっているからこそ、生産者・飲食店・市民の三者のニーズや思いをくみ取りながら日々試行錯誤しているという話がとても印象的でした。その後は、グループごとに前回考えた企画ネタのニーズを調べる街頭ヒアリング調査!企画がより具体的になったグループもあれば、方向修正の必要性を感じたグループも。
第3回 2/24(土) 10〜14時(講義・ワーク)
ドコでもシアター / 空間をつかって、ひとに魅せる "場" にする
- 萩野正和 氏 (一社)STUDIO MOC代表理事
21世紀の森と広場ドコでもシアターの萩野正和さんをお招きし、どんな思いや意識を払って松戸の公共空間に仕掛けているのか熱くお話していただきました!「官民連携というのは共依存ではなく、官も民もそれぞれ自立し協力し合うこと」「デザインを細かに配慮することで、一般市民が利用したくなるアフォーダンスを公共空間に与える」といった話がとても印象的でした。その次に、これまでUDCKが柏の葉のまちなか空間に仕掛けてきたことやルールの説明をUDCKディレクターの小山田さん・坂本さんにしていただきました。その後は、グループごとに西口線とアクアテラスのフィールドワーク調査!実際の空間体験をふまえ、これまで考えてきた企画をより具体的にしていただきました。
第4回 3/10(土) 10〜14時(ワーク・発表)
受講生プレゼンテーション・活動助成の審査
- 受講生の皆さん&スペシャルゲスト
最終回は、受講生がこれまで考えてきた「柏の葉のまちなか空間でやること」の一般公開プレゼンテーションでした!審査員に柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)やICP柏実行委員会の皆さん、柏の葉の起業家・渡辺 裕二さん、街でリトミックや英語を教えている松本 和美さんをお招きし、どの提案が優れているのか評価いただいたりアドバイスをしていただきました。どの提案も素晴らしく僅差となりましたが、厳正なる審査の結果、《アクアテラスでラジコンボート大会チーム》が1位、《柏の葉まるごと人生ゲームチーム》が2位、《おいしい運動会チーム》が3位となりました。また、順位に応じて1〜9万円分の活動助成交渉権利が渡され、以上をもって今回のスクールは終了となりました(ちなみに、今回提案いただいた企画の進み具合を発表する報告会を梅雨前ごろに開く予定です)。
今回は前回のコース同様、当初からスクールの目的に掲げている「まちづくりの担い手を育てる」を重視し、まちなか空間を切り口に自分たちが「ほしい」と思う風景を実現してもらうことを意識したプログラムにしてみました。その結果、今回もこれからのまちづくりの担い手になってくれる方々にたくさん出会うことができたかなと思います。まちづくりスクールは毎年2回開催しています。ご興味のある方はぜひ次回ご応募ください。スタッフ一同お待ちしております!(スクール担当 遠藤)
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