(レポート)7月Kサロンを開催しました | 「遊び」で生きる力、まちの力を伸ばす
2019年08月01日(木)
テーマは「子どもと考える防災」
毎月最終水曜日の夜に開催しているUDCK主催のまちの交流会「Kサロン」を7月31日に開催しました。今回もたくさんの方々が参加してくれました。
今回のゲストスピーカーはNPO法人 コドモ・ワカモノまちingの星野諭さんです。
テーマは「子どもと考える防災〜少しの知恵とワクワクの探究心がみんなを元気にする〜」です。
星野さんは全国様々な場所に「移動式遊び場」を展開し、その場所で子どもたちと数々の「遊び」を発明しています。決まっている遊びの「遊び方」を教えるのではなく、遊びそのものを開発することが大事だと話す星野さん。
その場にあるもので遊びを考えて楽しむ力は被災地での生活や非常時にとても役に立つそうです。
まずはライフラインの確保と衣・食・住が優先される避難生活では、どうしても「遊び」は後回しになります。でも子どもにとって遊べないこと、大人しくすることはメンタルヘルス的にとっても辛いことです。それはおそらく大人にとっても同じこと。
移動式遊び場を持つ星野さんには震災後に被災地から声がかかり、石巻に向かったそうです。遊ぶことで夜や大きな音を怖がっていた子どもに笑顔が戻る場面をたくさん目にしてきたことでしょう。半年間母親の手をほぼ24時間離せなかった子どもが、遊び場で手を離して楽しそうに遊ぶ姿を見たお母さんは2時間泣き続けたそうです。
遊ぶこと、遊びを考えること、ルールを作ったり、友だちに何かを伝えたり。その中には生きる力を伸ばす要素がたくさん詰まっています。
いざという時に体が動くように、防災に関する遊びを普段からやっておく。例えば地震から身を守る「亀のポーズ」を「地震だ!」という言葉に結びつけておくことが有事の時に死なない、生き抜く力になる。
星野さんの経験から紡がれる言葉の一つ一つを逃さないように、参加者さんも真剣です。
"まちで子どもを育てる"ピノキオプロジェクトと防災
柏の葉キャンパスで13年目を迎えるピノキオプロジェクトの今年のテーマは防災です。今プロジェクトチームは星野さんと一緒に今年のピノキオのプログラムを考えています。会の後半はピノキオプロジェクトの紹介と「実際に遊びを考えてみよう!」ということに。
カードで無作為に選んだ3つのワードを繋げて3分間。4つのチームで合計40以上の新しい遊びの種ができました!短時間でたくさんアイデアが出ましたが、子どもだったらもっと多くの遊びができそうです。
UDCKだけではなく柏の葉にはまちの防災について考えたり、備えたりしている団体や企業はもちろんあります。
今回ピノキオプロジェクトで「防災」というテーマを取り上げることで、まちのみなさんにとって「防災」がもっと身近なものになることを、そしてそれが大きな「まちの力」になることを願っています。
星野さんの活動を参考にして参加者のみなさんと一緒に防災について考えることができた、とても有意義な時間となりました。
ピノキオプロジェクトに参加しませんか?
10月13日、14日に開催するピノキオプロジェクトでは一緒にプログラムを考える仲間を募集しています。本番までに何回か会議があるそうなので、興味を持った方は気楽に参加してみてください。
■お問い合わせ
ピノキオプロジェクト事務局
Email:pino.pj.info@gmail.com
■ピノキオプロジェクトHP
https://pinocchiopj.jimdofree.com/
*オフショットを含む写真アルバムはFacebookでチェック→ Kサロンアルバム
*次回Kサロンは8月28日に開催します。テーマ等の詳細はまたこちらでもお知らせします。