(レポート)みんスタ「AIカメラ編」DAY2 街の課題の可視化と解決のためのアイデア創出
2022年06月07日(火)
みんなのまちづくりスタジオ
みんなのまちづくりスタジオは2020年12月から柏の葉でスタートした新しいプロジェクトです。
「世界の未来像」をつくる街、柏の葉スマートシティを推進するために、まちのユーザーである生活者を中心にして企業や行政、学術機関が共創していくプラットフォームとして誕生しました。
生活者の目線で新しいサービスや製品、プロジェクトなどを生み出すためにさまざまな実験的な手法を取り入れて運営していきます。
みんスタの詳細とこれまでの活動は こちら にまとめています。
今回のテーマは「AIカメラ編」〜より住みやすい街の実現に向けて〜
みんなのまちづくりスタジオ「AIカメラ編」は、柏の葉に設置されているAIカメラの役割や機能を学び、今のAIカメラの機能の他にも、何か暮らしを豊かにすることに使えないか、みんなで一緒に考える連続ワークショップ形式のプログラムです。
その他にも現在の機能の不安な部分などについても話し合います。
DAY2 街の課題を解決するためのアイデアを創出する
DAY1のレポートは こちら
本日のワークのゴールはDAY1で可視化された「個人が考える街の課題を解決するためのアイデアを創出すること」です。
今回のテーマ「AIカメラ」を活用したアイデアを考えるために、まずはAIカメラに関してレクチャーを実施。UDCKタウンマネジメントの大山さんから「柏の葉のAIカメラの概要」「運用に関すること」「現状の稼働状況」「課題」そして「今後の見通し」などを資料と実物の見本を使って紹介してもらいました。
「29ヶ所の場所の選定基準は?」「なぜ防犯カメラのように録画しないのか?」「凶器の検知はどのくらい正確なのか?」など、その他にも質問が多く寄せられました。メンバーの中にはデータサイエンスやシステムエンジニアの方もいて、専門的な質問も出ていました。とても内容が濃いレクチャーになりました。
どのような課題があったか前回のレビュー
DAY1の最後で「柏の葉の街の課題を抽出するワーク」を行いました。その内容をレゴの作品を全員で見ながら振り返ります。出ていた課題をグループ化してみると「商業・店舗に関する課題」「マナーやルールに関する課題」「道路や交通に関する課題」「インフラの老朽化に関する課題」「つながりやプラットフォームに関する課題」「施設・設備に関する課題」にまとめることができるようです。
振り返りの後は本日のメインワークです。柏の葉をより住みやすい街にするためのアイデアを創出します。レゴ®︎シリアスプレイ®︎を活用して、手と脳を使って思考を3Dのモデルにしていきます。
モデルが完成したら全員でアイデアを発表します。質問に答えることでさらにアイデアが湧き上がってきます。
AIカメラを活用して柏の葉をより住みやすい街にするアイデアが12個生まれてきました。
後日それらのアイデアと解決したい課題との関係性を可視化してみました。みんスタは4回目以降はチームでの活動がメインになります。そのチーム分けの材料にこのMAPを役立てていきます。
リスクチェーンモデルのイントロ
AIカメラ編では、外部のコラボレーターとして世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター(C4IR)のアジャイルガバナンスチームを迎えて協働しています。
参考(DAY1のレポート)
本テーマではAIサービスを扱っています。最も効果的なワークを設計するためにC4IRさんと議論を重ねて、東京大学未来ビジョン研究センターが提言している「リスクチェーンモデル」を採用しました。
参考(AIサービスのリスク低減を検討するリスクチェーンモデルの提案)
DAY3でのワークショップ実施に先立って、この日の最後にリスクチェーンモデルの紹介を論文筆者の松本敬史さんにお願いしました。松本さんにはDAY3でのファシリテーションもお願いしています。
資料と実際のワークシートを全員で見ながらリスクチェーンモデルの概要と、狙い、効果などを学びました。AIの可能性、可能性があるからこそ進む利活用、利活用が進むにつれて多くの問題が発生していること。AIサービスが信頼を獲得し、良いサービスを実現するにはどうすれば良いかをマルチステークホルダーで考えるためにリスクチェーンモデルが活用できることを説明していただきました。松本さんありがとうございました。
次回は今回学んだリスクチェーンモデルを活用したワークショップを実施します。
長時間にわたる活動お疲れ様でした。また来週お会いしましょう。
みんなのまちづくりスタジオ 事務局 / UDCK 八崎