(レポート)2010.03.23 コミュニティフォーラム
2010年03月23日(火)
日時:2010年3月23日(火)15:00~18:00
主催:柏の葉イノベーション・デザイン研究機構
新しい都市開発や社会実験が展開される「柏の葉キャンパスタウン」。その未来の街を支える持続可能な地域運営の仕組み探るべく、柏の葉イノベーション・デザイン研究機構(東京大学、三井不動産、柏商工会議所、三協フロンテア)では、平成21年度に「柏の葉コミュニティグリッド― 持続可能な空間計画と社会運営のシステム試案」の研究を行いました。その成果をもとに、有識者も含めて幅広い議論を公開で行うことを目的に、UDCKにおいて「柏の葉コミュニティフォーラム」を開催しました。
フォーラムでは、研究成果のほか、都市と環境のあり方について幅広い研究・実践を行っている研究者として東京大学の桑子敏雄教授を招き、基調講演をいただいたほか、千葉大学の岡部明子准教授、柏市公園緑政課の南条洋介課長を交えてパネルディスカッションを行いました。持続可能な地域運営のために、地域の空間やコミュニティの履歴・構造を読み解きながら、関係主体が共有できるプラットフォームを持つことの必要性、あるいは、市民の発想や力を掘り起こし、まちづくりに活かしていくことの必要性やその方法について、熱心な議論が交わされました。柏市からは、未利用地を「地域の庭」として開放していくオープンスペースプロジェクトの検討状況についての報告もありました。
当日は、民間企業、行政関係者、大学関係者など70名程度の来場者があり、講演や議論に聞き入っていました。多くの住民が暮らし始めた柏の葉は、市民が主体となったこれからの地域運営のモデルを創り上げていくことができる可能性を秘めています。今後とも、「柏の葉コミュニティグリッド」のあり方を探るとともに、発信・実践を継続していきます。
なお、このフォーラムは「平成21年度千葉県持続可能な国際都市づくりのための新たな担い手育成支援事業」の助成を受けて行ったものです。