まちづくりスクール後期 終了しました!
2014年11月12日(水)
先週末で終わりました、まちづくりスクールの報告です。
私はスタッフブログの投稿が初めてですので、読みづらかったらごめんなさい。
UDCK設立の半年後から始まったUDCKまちづくりスクール。今年でもう8年目になります。
毎回その時話題の言葉をテーマに選んでいますが、後期は「コミュニティデザイン―創造的な場としてのコミュニティ―」というテーマで10月4日から全4回の連続講座を開講しました。
グループワークも行っているので定員は30名に限定させていただいていますが、締め切るタイミングを逃してしまい、あれよあれよという間に39名の受講生が集まりました。
秋の行楽シーズンでお忙しい中、みなさん非常に高い出席率でご参加いただきまして、本当にありがとうございました。私は受講生の意欲の高さがとても心地よかったです。みなさんはいかがでしたか?
実際にコミュニティ活動の運営を担っている方、すぐ近隣にお住いの方、企業家の方、学生さん、様々な方にお集まりいただきましたが、受講生にとって新たな刺激になったり、何か得るものがあれば幸いです。
運営側としては毎回時間が押してしまったり、ワークショップも時間が足りず消化不良だったんじゃないかな、とか毎回ひやひやおろおろしていましたが、今回お呼びした講師はどの方も果てしなく素晴らしく、ぜひUDCKで講演してほしかった方々です。コミュニティデザインに関わる先生方はこんなに魅力的なんだなと、感じていただければまずは成功かなと思っています。今回講師の方にはテーマに沿ったお話しをしていただいたので、また何かの機会を見つけてお呼びしていきたいなと思います。
コミュニティデザインという概念は、まだまだ新しい単語です。以前のまちづくりスクールでご講演いただいた山崎亮さんが『コミュニティデザイン』という本を出したことからテレビで取り上げられ、少しずつ認知度が上がってきた状況です。国内で「コミュニティデザイナー」を名乗る方もまだまだ少数です。(ちなみにコミュニティデザインという言葉自体はかつては住宅の配置計画を指したそうで、現在は新しい解釈の言葉に生まれ変わりつつあります)。コミュニティデザインを「人のつながりのデザイン」と定義するのであれば、この仕事をされている方はいろんな分野に渡り、たくさんいるなと企画した次第です。
様々な分野で、コミュニティ(ある団体だったり、社会全体に向けていることもあります)をよりよくしていこうと仕掛けていらっしゃる方たち。しかも、それを創造的にまちへ仕掛けようとしている人たちに焦点を当てたつもりです。
4回の講座ではどこまで伝えられたかわかりませんが、人と人をつないでいこうとするとき、間にできる関係は否応なく変化していること、しかしそれを創造的に乗り越えていくことにまた新しい社会の価値が見えてくるのではないかと思っています。まちづくりでは「ハード・ソフト」なんて分けられることがあります。ハードは建物や道路など目に見える建造物を主に指し、ソフトはイベントや人とのつながりなど目には見えにくいものを指すことが多いようですが、そのどっちがよいでもなく、どっちが先でもなく、お互いを理解し合い、協力するように仕向け、横断していく人も重要だなと思っています。私はどちらかというと人をベースに考えていく側ですので、次回もまた魅力的な人の仕掛けに関する企画をしていきたいなと思っています。
スクールはまた来年度も開催予定です。お楽しみに!(豊)
柏の葉街まるごとオープンキャンパス2014開催報告
2014年11月10日(月)
今年も「柏の葉街まるごとオープンキャンパス」を行いました。
この企画はTX柏の葉キャンパス駅周辺にある大学や病院、公設市場や公園などで一定期間中に開かれるオープンイベントをまとめて紹介することで、各施設での学びの機会への参加を促すとともに、まち全体をキャンパスに見立てた柏の葉を、より深く知っていただくことを目的としたものです。
今年は10月5日にさわやかちば県民プラザで行われた「ヤングパワームーブメント 書のパフォーマンス」から11月3日に千葉大学環境健康フィールド科学センターで行われた「千葉大学センター祭」まで、8施設9イベントを紹介させていただきました。
各イベントを通して、それぞれの立場やフィールドで活躍する様々な人の姿が印象的でした。ここでは「人」を軸として簡単に今年度のイベントを振り返りたいと思います。
(各イベントの開催概要はこちらをご覧ください)
まず、小学生から高校生の学生を中心とした若者の、勢いある元気なパフォーマンスを見ることができたのは、さわやかちば県民プラザで行われた「ヤングパワームーブメント」の「書のパフォーマンス」と「超文化祭」です。どちらも学生主体のイベントで、主催者と発表者の両方が込めた、若い自分達の世代の力を見せようという情熱が伝わってきました。学校や学年を越えた学園祭のような雰囲気で、一般の方も一緒に若者のキラキラした笑顔に触れることができました。
(左/書のパフォーマンス 右/超文化祭)
次に、大学生の活躍を見ることができたのは、東京大学柏キャンパスで行われた「東京大学柏キャンパス一般公開2014」とUDCKでも行われた「サイエンスカフェ2014」、そして千葉大学環境健康フィールド科学センターで行われた「千葉大学センター祭」です。東京大学の一般公開では難しい研究内容をわかりやすく工夫し、とても楽しそうに紹介する研究室の皆さん、サイエンスカフェでは子ども達を相手に実験や体験を含めた学びの機会を提供するKSELメンバーの皆さん、千葉大学のセンター祭ではキャンパスで育てた野菜や花を自らの手でお客さんに販売する学生さん達の姿がありました。もちろん、どのイベントの内容も学びの多いものばかりでした。
また、国立がん研究センター東病院で行われた「第8回国立がん研究センター 東病院オープンキャンパス」では、白衣を着た医師や看護師の皆さんが病院の取り組みや専門機器などを紹介してくださいました。健康チェックや相談コーナーなどもあり、普段病院を訪れることがなくても、最先端医療に携わる方と直接自分の健康について話すことのできる貴重な機会でした。
(左上/東京大学柏キャンパス一般公開2014 右上/サイエンスカフェ2014 左下/千葉大学センター祭 右下/第8回国立がん研究センター 東病院オープンキャンパス)
地域の方々の活気と賑わいに触れることができたのは、柏市場で行われた「かしわ市場まつり」、県立柏の葉公園で行われた「柏の葉公園オータムフェスタ」、こんぶくろ池公園で行われた「秋のこんぶくろ池祭り」です。市場まつりは8時の開場時間からたくさんの人が集まり、生鮮食品やお花を買い求めたり、模擬せりやまぐろ解体ショーに参加したりと、市場ならではの雰囲気を味わうことができました。1日でなんと48,000人が来場されたそうです。オータムフェスタは2日間とも晴天に恵まれ、フリーマーケットのほか野外コンサートや日本庭園でのお茶会、芝生の上での竹馬体験、スタンプラリーなど、様々な年代の人が柏の葉公園で思い思いの時間を過ごしていました。そしてこんぶくろ池祭りは、竹や木を使った工作やザリガニ釣り、森の観察コーナーなどの企画が子ども達を中心に大人気でした。主催のNPOの方々はかなり前から準備を進められていたそうで、当日様々なことにチャレンジする子ども達を見守る姿がとても素敵でした。
(左上/かしわ市場まつり(模擬せりの様子) 右上/かしわ市場まつり(野菜販売の様子) 左下/
柏の葉公園オータムフェスタ 右下/秋のこんぶくろ池祭り)
今年は屋外開催のイベントは幸い全てお天気に恵まれ、各イベントとも多くの方が来場されていました。貴重な研究施設や豊かな自然、若い世代の発表の場など、たくさんの学びの機会がある柏の葉を知っていただけるきっかけになれていたら幸いです。柏の葉のまちとしてはまだまだイベントがたくさん続きます。今後の情報は柏の葉ナビ等でご確認いただけますので、これからも柏の葉で学んで楽しんで、「キャンパスライフ」を満喫してくださいね。