「市民のチカラが地域をつくる」開催レポート
2016年03月06日(日)
■日 時:平成28年3月6日(日) 13:30~16:00
■会 場:千葉大学 柏の葉キャンパス内のシーズホール
■参加者:約50名
3月6日の午後、千葉大学柏の葉キャンパスのシーズホールにて、シンポジウム「市民のチカラが地域をつくる」が開催されました。地域社会の問題・課題を解決していく市民の力を育てる、という点で共通する柏市内の3つのプログラム、「千葉大学カレッジリンク・プログラム」、「かしわ市民大学」、「UDCKまちづくりスクール」の運営メンバーが初めて横に並び、共同で開催したものです。
参加者は50名超。各プログラムの受講経験者も多数参加し、壇上だけでなく会場も交えて活発な議論が行われました。
秋山市長、千葉大学の上野先生、UDCKの三牧副センター長からのあいさつののち、前半では、それぞれのプログラムの理念や目的、実績や課題の報告が行われました。
「千葉大学カレッジリンク・プログラム」は千葉大学の三輪先生から。古在先生のビデオインタビューも交えながら、「市民科学」の大きな理念について触れられたあと、大学のカリキュラムにも位置付けられ、大学の知の資産を活かして行われているプログラムの特徴と実践が報告されました。
柏市民大学は、柏市協働推進課の三小田氏から、柏市の地域課題の解決に向けた行政と市民の協働、という点を強く打ち出したプログラムの特徴が説明されたあと、すでにいくつかの市民主導の組織化までつながっている実践例について報告がされました。
UDCKまちづくりスクールについては、豊田ディレクターから。UDCKの設立後、柏の葉のまちづくりに紐づく多様なテーマを設定しながら、毎回全国から第一線の実践者を招いて行われているプログラムの特徴、受講生の広域性や多様性、毎回新たな受講生を呼び込んでいることなどが紹介されました。
後半のパネルディスカッションでは、柏市市民大学からは江戸川大学の濱田先生を交え、千葉大学野田先生の進行のもとで、改めて各カリキュラムの特徴を掘り下げながら、共通の課題や連携の可能性について活発な議論が行われました。
各カリキュラムはそれぞれに特徴をもっていて、基本的には特徴を生かしながら進めていくべきであること、しかしその受講生には共通の方々も多く、情報発信や日程の設定についてはプログラム間の調整を一層図るべきこと、場合によっては共通のテーマを設定して連携して行うことも考えても良いのではというご意見、中高生なども含む若い世代の学びへの貢献という視点も大事であること、「思い」を持った市民が実際に活動に踏み出すための受け皿(出口)についてはもう少し工夫が必要であること、さらには、最終的には人(市民)のネットワークこそが地域のチカラ、共同の発表会や交流の場をつくろう!という締めの言葉をもって、2時間半の熱のこもった議論を終えました。
柏のまちに強い思いをもった市民の方々の熱気に改めて気づかされるとともに、特にプログラムの企画・運営側にとっても、それぞれのプログラムの原点を見つめなおし、次の展開を考える機会になったと思います。
■アンケート結果
※とりまとめ報告書はコチラ シンポジウム160306アンケートまとめ.pdf