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(レポート)1月Kサロンを開催しました | 参加型音楽祭渋谷ズンチャカ!から学ぶ「まちのプロジェクト」のつくり方

2020年02月13日(木)

2020年1月のテーマは音楽とまちづくり

UDCK主催、月に1度開催している「柏の葉のまちの交流会 Kサロン」を1月29日(水曜日)に開催しましたのでレポートします。
Kサロンはその時々のテーマについてスピーカーが話し、その話題について参加者さん、スピーカーさん、UDCKスタッフが話したり、自由に交流できる場です。

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今回のゲストは ヤマハミュージックジャパン 音楽の街づくり推進課(おとまち)から細田幸子(ほそだ・さちこ)さんをお呼びしました。
細田さんは東京渋谷で年に1度開催されている「渋谷ズンチャカ!」の担当として、プロジェクトの立ち上げから現在まで伴走しています。

ヤマハおとまち https://jp.yamaha.com/sp/otomachi/
渋谷ズンチャカ! https://shibuya-zunchaka.com/

SON00391.JPGゲストの細田さん

音楽が持っている「人と人とをつなげる力」を使ってコミュニティの連携を強化したり、市民が参加できる仕組みをつくったり・・・とまちの課題や社会課題にアプローチしているヤマハのおとまち。実はすでに柏市でも活動をしています。
柏市、柏市社会福祉協議会と一緒に教育などの分野で活躍できる「地域ファシリテーター」を育成する講座を、ドラムサークルという方法を用いて行っています。

柏市以外でも、例えばマンションの住民同士の仲間づくりや地域づくりに「住民ビッグバンド養成講座」という方法で近隣同士、お隣同士の繋がりを生んで、住民に愛されるマスコット的なバンドを生んでいます。

どの事例も聞いているだけでワクワクして、自分でも参加してみたくなります。

渋谷ズンチャカ!のすごさはどこにあるのか?

そして参加者さんが楽しみにしていた渋谷ズンチャカ!の話題に。
昨年2019の予告動画はこちら。あの渋谷の街が1日だけ音楽に解放されて、生き生きと演奏する人の姿に見入ってしまいます。

記録動画や写真をみんなで観ながら、細田さんのお話は進みます。

プロジェクト立ち上げから携わっている細田さんの口から何度も出たのが「チームズンチャカ!」という言葉。
いわゆる「お手伝い」や「ボランティア」とは少し違う、渋谷ズンチャカ!の主体となっている集団のことです。このチームを「プロチーム」が手伝って企画から実現まで、サポートしているそうです。このプロチームのことを登山でいう「シェルパ役」だと表現されていたのが印象的でした。

参加者さんから「すごーい!」と声が漏れたのがズンチャカ!の組織図が映し出された瞬間でした。「主催」「共催」「後援」「協力」・・・と多くの団体が並び、でも企画は「チームズンチャカ!」が担い、それをしっかりとプロチームと運営事務局が支える。
多種多様な人や団体を巻き込みながら成長してきたプロジェクトの中身に、思わずため息が出てしまいました。
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参加者さんの質問もたくさん出て、予定していた「柏の葉の街で市民参加型の音楽祭をするなら!?」というお題のワークショップの時間が短くなってしまいましたが、細田さんのトークに刺激を受けた参加者さんと、楽しくアイデア出しができました。

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音楽イベントに限らず、街でプロジェクトを始める時によくあるのが「やりたいことはあるけど仲間がいない」という悩み。
また、いざスタートさせた後に出てくるのが「継続できるのか?」「担い手が不足してくる」という問題。

おとまちとしても、また個々のプロジェクトでもやはりそれらの点は常に悩みながら、挑戦や周囲との調整を繰り返しながら成長しているようです。

ここ柏の葉で「何か新しく、楽しいことを・・・」とみんなで妄想しながら、少しだけ肩が軽くなったような、少し先の風景が見えてきたようなそんな夜になりました。

ヤマハおとまち の細田さん、ご参加いただいたみなさま本当にありがとうございます。次は企画のタネを持ち寄って再会したいですね!!

UDCKディレクター 八崎 篤

*オフショットを含む写真アルバムはFacebookでチェック→ Kサロンアルバム

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