(レポート)みんスタ「フレイル予防AI編」第1回ワークショップを開催しました
2022年04月28日(木)
開催日:2022年4月16日(土)9:00~12:00
みんなのまちづくりスタジオ
みんなのまちづくりスタジオは2020年12月から柏の葉でスタートした新しいプロジェクトです。
「世界の未来像」をつくる街、柏の葉スマートシティを推進するために、まちのユーザーである生活者を中心にして企業や行政、学術機関が共創していくプラットフォームとして誕生しました。
生活者の目線で新しいサービスや製品、プロジェクトなどを生み出すためにさまざまな実験的な手法を取り入れて運営していきます。
今回のテーマは「フレイル予防AI」
フレイル予防AIとはAIの技術を用いてフレイル(加齢により心身が老い衰えた状態)となるリスクの有無やレベルを自動で判別し、データとして見える化することでユーザーが自分自身の健康状態を把握できるようにするものです。
フレイルの予防に繋がるアドバイスをAIが利用者さんに提示し、行動変容を促すことを目指しています。生活者ひとりひとりに合った健康のアドバイスを提供できるフレイル予防AI技術と、住民の方を中心に、人々が集い、声を掛け合う共創の場であるみんスタを組み合わせることでより良いサービスの提供につながるのではないかという思いからプロジェクトが始動しました。
運営中心メンバーによる事前準備
プロジェクトを開始するにあたり、リビングラボの運営の中心となるメンバー(フレイル予防AI技術の開発者、住民とのワークショップ運営を行うメンバーなど)で3回の内部ワークショップを行い、フレイル予防AI技術が、どんな生活に馴染むサービスになりうるのかが見えてこないという現状の課題を共有し、住民の方と一緒にアイデアを考える橋渡しをするためのユーザーストーリーを2つ考えました。
1つ目のユーザーストーリーでは高齢男性が朝起きて、朝食をとり、車に乗ってスーパーに買い物に行く様子から始まります。その途中、男性は信号でアクセルを踏み間違えて事故を起こしてしまいます。目撃者が通報して、男性が警察の捜査を受けるまでの流れが描かれています。
2つ目のユーザーストーリーでは女性が病院に向かうところから、医師の診断を終えて自宅に戻り処方された薬を服用するまでの一連の流れが描かれています。
そして、いよいよ一般の参加者を巻き込んでプロジェクトを開始していきます。
第1回ワークショップ開始
フレイル予防AIを用いてフレイルの予防に繋がるアドバイスを患者さんに提示し、行動変容を促すサービスのアイデアを考案し、実装していく取り組みの一環として第1回目のワークショップを開催しました。
今回のワークショップでは「日常生活の課題や困りごとをフランクに話すこと」「ユーザーストーリーを基に健康に関する課題を出し、課題解決のためのアイデアを考えること」を目的に参加者は話し合いを行いました。
ユーザーストーリーから日頃の生活を振り返る
今回は柏の葉にお住いの高齢者、そのご家族、医療関係の方々合わせて12名が参加されました。参加者は3グループに分かれて自己紹介を行い、テーブルに並べられたユーザーストーリーを見て「この時のこの行動ができないんだよね」「こういうこともしている」ということをご自身の体験や経験から語り合いました。睡眠、食事に関しては「薬がないと夜眠れない」「カロママで食事の栄養バランスを管理している」といった意見が出ました。
また、外出や移動に関しては友人同士や家族が高齢者の運転を危険だとわかっていても注意できず、運転免許返納の判断が難しいといった話題や、実際に事故を起こした時の状況の説明がうまくできないといった話題が上がりました。
グループで課題や困りごとを出し合うと今度は出てきた課題に対して可能となる解決策を考えます。参加者はご自身の経験から「薬を一包化してくれる薬局もあるよ」「病院の窓口がひとつにまとまってるといいのにね」というようにアイデアを次々と出していきました。
次に2つ目のユーザーストーリーについても同じように課題や、ストーリー内に足りない要素がないかを話し合い、アイデア出しを行いました。実際に病院内でのシーンでは「待合室を社交の場と捉えている人もいるよね」「医師の前だと伝えたいことをうまく言えない」といった話が出てきました。
参加者は実体験に基づいた課題やエピソードを次々に出していき、休憩時間もお話しするほど熱心に語られていました。
ワークショップ後に行った参加者アンケートでは、82%の参加者が、ユーザーストーリーをもとにした対話が、自分の抱える身体的・精神的・社会的健康上の課題や悩み、困りごとを他の参加者に伝えるのに役立ったと答えました。ユーザーストーリーが、初対面の方々の対話のハードルを下げ、日常の生活に視点を集中させる効果を垣間見ることができました。
午後からは運営メンバーのみで具体的なアイデア創出に向けてのワークショップを行いました。午後の部のレポートも楽しみにお待ちください!
今回出てきたみなさんの課題やアイデアがどのような形で実装されるのか、今後の活動が楽しみです。
(レポート)[K SCREEN]リベリアの白い血 上映会を開催しました
2022年04月28日(木)
月に1度の映画上映会 K SCREENを4月20日(水)に開催しました。
K SCREENはUDCKのラウンジで住民のみなさまと一緒にSDGsがテーマの映画を鑑賞し、持続可能な暮らしやまちづくりについて考える機会をつくっています。
観賞後には希望する方のみで映画の感想をシェアしたり、ディスカッションをしています。
過去開催分のレポートは こちら でご確認ください。
2022年4月の上映作品
リベリアの白い血
公式websiteは こちら
参加者さんの感想
ご参加いただいた方の感想を中心にレポートしていきます。
事後のアンケートにご協力いただきありがとうございます。
作品について
質問:作品の満足度はいかがでしたか?
★4.3(5点満点)
質問:作品への感想、印象に残っているシーンなどを教えてください
-なぜタイヤを変えたのかがわからない。
-アメリカにも,リベリアにも金持ち、貧しい人はいるのシーンです。
-過去の内戦
-最後のタイヤ=ゴム
-日常生活で至る所に使われているゴムの原料が、こんなにも少量ずつ手作業で取られていることに衝撃を受けた。また、出稼ぎとして渡った国でもリベリア人コミュニティの中でほとんど生活を送っており、そうしなければ、未だ黒人差別等があり、現地の人々と共生し普通に暮らしていくのは難しいのだと感じた。
質問:映画を観たあと「自分でできるアクション」が何か思い浮かびましたか?
-感想をブログに書く
-日本も最低賃金を守らない事業者多数。
-どの地位でも豊かさは、人それぞれ。
-身近なものと世界との関わりを考える。それを購買行動にも活かす。
質問:映画を観たあと「まちや地域でできるアクション」が何か思い浮かびましたか?
-皆の幸せを祈る
-エシカル消費
-日本に住む外国人が住みやすい街をつくる。
(様々な市民の方への案内にはやさしい日本語を用いる、母国の文化・言語等保持できる場を確保する)
K SCREENについて
質問:本日のK SCREENの全体的な満足度はいかがでしたか?
★4.5(5点満点)
質問:上記満足度の理由など
-良い環境で視聴でき、movieのチョイスも素晴らしかった
-自分ではなかなか観ないような映画を観ることができ、自分とは違う価値観・視点での意見や感想を聞くことができたから。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。
また次回以降もお待ちしています!
次回のK SCREEN
次回は5月25日(水)に開催します。作品は「シャドー・ディール 武器ビジネスの闇」
次回のK SCREENもお楽しみに!!
(レポート)[K SCREEN]バベルの学校上映会を開催しました
2022年04月05日(火)
月に1度の映画上映会 K SCREENを3月23日(水)に開催しました。
K SCREENはUDCKのラウンジで住民のみなさまと一緒にSDGsがテーマの映画を鑑賞し、持続可能な暮らしやまちづくりについて考える機会をつくっています。
観賞後には希望する方のみで映画の感想をシェアしたり、ディスカッションをしています。
過去開催分のレポートは こちら でご確認ください。
2022年3月の上映作品
バベルの学校
公式websiteは こちら
[About the film]
アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国...。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。 24名の生徒、20の国籍...。この世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの十代の彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。果たして宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことは出来るのだろうか。そんな先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を見せてくれる作品。
参加者さんの感想
ご参加いただいた方の感想を中心にレポートしていきます。
事後のアンケートにご協力いただきありがとうございます。
作品について
質問:作品の満足度はいかがでしたか?
★4.5(5点満点)
質問:作品への感想、印象に残っているシーンなどを教えてください
-担任の先生の熱量と力量がすごかった。
-世界の多様性、家族の多様性、個性の多様性を超えて、ぶつかり合える子どもたちの純粋さ、真摯に向き合う先生の素晴らしさが印象に残りました。
-啓蒙的ではなしに伝わる圧倒的な多様さと綺麗事だけではすまされない現実の様が全体を通して伝わりました
質問:映画を観たあと「自分でできるアクション」が何か思い浮かびましたか?
-今回の映画の重要な要素であった言葉の障害のほか、様々な障害を持つ方に対して、ちょっとした努力でできる支援を改めて意識して見直していくことも大事だとおも負った。
-相手を知ること、自分を知ること
-勤務先で区民向け映画をする際の上映候補にする
質問:映画を観たあと「まちや地域でできるアクション」が何か思い浮かびましたか?
-今回の映画の重要な要素であった言葉の障害のほか、様々な障害を持つ方に対して、ちょっとした努力でできる支援を改めて意識して見直していくことも大事だとおも負った。
-あえてストレスフルな場をつくることをすべきかどうか、難しいところです。
K SCREENについて
質問:本日のK SCREENの全体的な満足度はいかがでしたか?
★4.75(5点満点)
質問:上記満足度の理由など
-大事なテーマだが、難しくなりすぎず、映画としても単純に楽しめたのが良かった。
-意見交換も含めて楽しかったです。
オンライン、リアル共にご参加いただいた皆さま、ありがとうございます。
また次回以降もお待ちしています!
次回のK SCREEN
次回は4月20日(水)に開催します。作品は「リベリアの白い血」
告知ページは こちら
イベント詳細
●日時:2022年4月20日 19:00-21:00
●場所:UDCKパブリックラウンジ + オンライン(ZOOM)
●料金:UDCKパブリックラウンジは無料 / オンライン(ZOOM)¥500-
●どなたでも参加できます
●主催:UDCK 柏の葉アーバンデザインセンター