(レポート)みんスタ「AIカメラ編」がスタートしました!DAY1 思考と対話の場をつくる
2022年05月31日(火)
みんなのまちづくりスタジオ
みんなのまちづくりスタジオは2020年12月から柏の葉でスタートした新しいプロジェクトです。
「世界の未来像」をつくる街、柏の葉スマートシティを推進するために、まちのユーザーである生活者を中心にして企業や行政、学術機関が共創していくプラットフォームとして誕生しました。
生活者の目線で新しいサービスや製品、プロジェクトなどを生み出すためにさまざまな実験的な手法を取り入れて運営していきます。
みんスタの詳細とこれまでの活動は こちら にまとめています。
今回のテーマは「AIカメラ編」〜より住みやすい街の実現に向けて〜
みんなのまちづくりスタジオ「AIカメラ編」は、柏の葉に設置されているAIカメラの役割や機能を学び、今のAIカメラの機能の他にも、何か暮らしを豊かにすることに使えないか、みんなで一緒に考える連続ワークショップ形式のプログラムです。
その他にも現在の機能の不安な部分などについても話し合います。
DAY 1は「対話」と「場づくり」の練習
みんスタでは「個人で考える」「チームで対話する」「街で試す」「社会で実現・実装する」というサイクルを繰り返し、新しいプロジェクトや製品、サービスなどを生み出していきます。
DAY1のゴールはメンバーに「個人で考える」ことと、「チームで対話する」ことに慣れること、そしてメンバー間の相互理解を深めること。そのためのワークを中心に実施します。
AIカメラ編 メンバー
AIカメラというテーマに興味を持って集まっていただいた約15名のメンバー。年齢は25歳〜71歳、柏の葉キャンパス周辺にお住まいの方が2/3を占めます。そして今回はプログラマーやシステムエンジニア、技術職の方が多いのが特徴的でした。テーマごとにメンバーの属性が異なるのもみんスタの面白いところかもしれません。
事務局メンバー コラボレーターにC4IR アジャイルガバナンスチーム
みんスタ事務局メンバーに 柏の葉アーバンデザインセンター UDCK、UDCK タウンマネジメント、日立東大ラボ、そしてこのAIカメラ編ではコラボレーターとして 世界経済フォーラム
第四次産業革命日本センター(C4IR)のアジャイルガバナンスチームを迎えてプログラムを実施していきます。
(参考)
日立東大ラボ
世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター(C4IR)
思考をカタチにする 対話を繰り返す場をつくる
簡単な自己紹介の後は、メンバー間の相互理解を深めながら対話の場をつくるトレーニングを開始します。ブロックをつかって思考を3Dモデルにし、対話を促進するツールとしてレゴ®︎シリアスプレイ®︎を活用していきます。ファシリテーターからの問いに対する作品をつくり、各々が作品についてストーリーを語ります。その後他のメンバーからの質問を受け、それに答えることで自分の考えを深堀し、他者との対話も深まっていきます。
柏の葉の街の課題を抽出するワーク
段々とワークの難易度を上げていきながら、レゴ®︎シリアスプレイ®︎は続きます。
続いて、柏の葉の街の課題を抽出するという課題に取り組みます。
家から学校、職場への道中やお買い物の途中。
朝夕の駅までのいつもの道で、最近「がっかりしたこと」を作品にしてもらいます。
作品が完成したら全員が1つのテーブルで作品のストーリーを語ります。人やペットのマナーに関すること、街のインフラに関すること、道路・交通事情のこと、コミュニティやつながりに関すること、お店や商業施設に関することなど。メンバーそれぞれの実生活に根ざした課題ができあがりました。
課題を街のようにランドスケープする
長時間のワークショップの最後は、メンバー全員の課題を街のように並べ、関係性などを探っていきます。一番はじめに置いた1つを基準にして、距離や並び順などを全員で対話しながら調整していきます。ここでの対話も全員が納得するまで続けていきます。
今日メンバー全員で作り上げた作品は、次の活動日までUDCKで保管しておきます。みんスタAIカメラ編は「より住みやすい街の実現に向けて」という目標に向かって活動していきます。今後のプロジェクトデザインで、目の前の課題を解決に導くことができるか、とても楽しみです。
メンバーの皆さん、長い時間のワークお疲れ様でした。また2週間後にお会いしましょう。
UDCK / みんスタ事務局 八崎(はっさき)
(レポート)みんスタ「フレイル予防AI編」第1回ワークショップ〈午後〉運営メンバーでのワークショップ
2022年05月22日(日)
開催日:2022年4月16日(土)13:00~17:00
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午前のワークショップ 振り返り
2022月4月16日午前 ワークショップのレポートリンクはこちらから
https://www.udck.jp/blog/003731.html
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午後は、みんスタの「フレイル予防AI編」運営メンバーのみでワークショップを行いました。午前中のワークショップの内容を振り返り、具体的にフレイル予防AIで提供できるサービスの初期的なアイデアを検討しました。
午前のワークショップで出された課題や解決策を運営メンバー全員で共有し、その後、各グループで出てきた課題と解決策をカテゴリー別にグルーピングする作業を行いました。
課題のカテゴリーには運転免許の返納等の観点が含まれる「本人の自己認知」や「医療者とのコミュニケーション」、「コミュニティへの参加」、「データ共有不足による不均一なサービス」などが出てきました。
フレイル状態をチェックするための質問票(以下「フレイル質問票」)
次にフレイル予防AI研究チームの直野さんよりフレイルチェックの指標として使われる「フレイル質問票」について段ボールでのプロトタイプを用いて説明していただきました。
フレイル質問票は「運動」「栄養」「口腔」「こころ」など様々な観点から総合的に健康状態を把握するための簡単なチェック項目です。質問に回答することでAIは要介護になるリスクを判定します。
フレイル質問票に回答するとフレイル予防AIはこれまでの分析データから、利用者に対して「あなたは〇〇ができていて素晴らしい!」、「〇〇をもう少し気にかけましょう!」といった結果通知や「あなたには〇〇な行動がおすすめです」というフレイル予防のための行動を提案してくれます。
運営メンバーはこのフレイル予防AIを活用したサービスを考え、実装を目指していきます。
フレイル質問票に触れるサービス、活動に繋げるサービス
具体的にはフレイル質問票に回答する場所や回答方法といった入口部分のサービス、そしてフレイル質問票の結果を受け取った後に行動変容を促す活動に繋げるための出口部分のサービスを考えます。まずは午前のワークショップから出てきた課題点を見ながらひとりひとりがアイデアを書き出していきました。
初期的アイデアの設計
個人でアイデアを出し終えた後、3つのグループに分かれて入口から出口までの一連のサービスを考えました。
フレイル質問票への回答場所としては、病院の待合室や、市役所、図書館などといった意見が出ました。また、持続的な活動につなげる手法として大人食堂や似た嗜好の人たちと繋がる仕組み、既存のコミュニティ活動との連携などが挙げられました。
これらはサービス実装のための初期的アイデアです。今後アイデアをブラッシュアップさせ、一般の参加者からフィードバックを受けることで実装可能なアイデアへと繋げていきます。次回は実際に作成したプロトタイプに対してフィードバックを受けるワークショップの様子を紹介します。一連のみんスタの活動を通じてどのようなアイデアが実際に生み出されるのか、引き続き楽しみにしてください!
(レポート)4月のKサロンを開催しました | 駅から2つの商業施設をつなぐまちのデザイン
2022年05月18日(水)
UDCK主催のまちの交流会 Kサロンを4月27日水曜日に開催しました。
昨年12月以来の開催となります。
テーマはイノベーション・キャンパス地区のまちづくり
この春、柏の葉にできた2つの商業施設「KOIL LINK GARAGE by Mitsuifudosan」と「KOIL 16 Gate by Mitsuifudosan」は街の内外の方の関心が高く、また柏の葉のまちづくりの観点からもとても重要なエリア「イノベーション・キャンパス地区」に位置しています。
今回のKサロンはこの2つの物件を担当された三井不動産株式会社 柏の葉街づくり推進部の吉川さん、KOIL LING GARAGE 1FのGruen(グリューン)のマルテさんと草野さん、KOIL 16 GATEのSweedeedee(株式会社オーガニッククルー)の森さん、そしてKOIL MOBILITY FIELDとKOIL FACTORY PROの運営をしている 株式会社ドローンワークスの今村さんをゲストに迎えて開催しました。
20名の方と一緒に、まずはテーマトークがはじまります。UDCK副センター長の三牧から「イノベーション・キャンパス地区の街づくり」について簡単に説明をしました。
続いて三井不動産の吉川さんからイノベーション・キャンパス地区の店舗開発コンセプトや、テナントさんに関するこだわりや営業にまつわる裏話などをお話しいただきました。なかなか聞くことのない開業前の話に街の皆さんも興味津々です。
ミニツアーに出発!
通常のKサロンはUDCKのラウンジで食事を楽しみながら交流タイムを設けているのですが、この日はミニツアーを実施。かけだし横丁を通ってLINK GARAGEのGruenさんに向かいます。
空間いっぱいのグリーン、そして廃材をリメイクしてつくられたインテリアの中でマルテさんと草野さんからお店のコンセプトやこだわり、地域のコニュニティとしての役割などについてトークしてもらいました。Gruenさんでは朝8時からグリーンスムージーが飲めます。出勤前にお店に立ち寄って、マルテさんと世間話しながら健康に良いドリンクを飲む、なんていう柏の葉での新しい生活習慣が生まれそうです。
柏の葉T-SITEの脇を抜けて、続いてはKOIL MOBILITY FIELDをドローンワークスの今村さんから説明してもらいます。
この場所はドローンの練習場ではなく「ドローンや次世代モビリティの開発フィールド」であること、インフラについて、そして現在開発が進められていることなどを知ることができました。
ツアーの後はお待ちかねの交流会
約30分のミニツアーの最終目的地、KOIL 16 GATEにあるKOIL FACTORY PROに到着しました。ここでみなさんお待ちかねの交流タイムです。今夜のお料理は16GATEのSweedeedeeさんとCrispさん、LINK GARAGEのBUNKさんにご用意いただきました!そしてドリンクはRio Brewing & Co.のクラフトビールです。Sweedeedee(株式会社オーガニッククルー)の森さんからお店のこと、素材のこと、ローカルフード、コニュニティレストランという考え方についてご説明いただきました。
食事とドリンクを楽しみながら、ドローンワークス今村さんにKOIL MOBILITY FIELDとKOIL FACTORY PROについてプレゼンしてもらいました。今この街で起きているイノベーション、その拠点・フィールドとしての役割、そして将来のビジョンなどを熱くお話ししていただきました。
今回のKサロンは2つの新しい商業施設を起点に、もう一度イノベーション・キャンパス地区の街づくりのこと、そして柏の葉が目指す都市計画やコニュニティ形成といった内容になりました。実際に開発を担当した方やお店の方のお話を直に聞くことができる貴重な機会になったと思います。
ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございます!
*オフショットを含む写真アルバムはFacebookでチェック→ Kサロンアルバム
UDCKディレクター八崎