(レポート)みんスタ「AIカメラ編」DAY3 リスクチェーンモデルでAIカメラの「リスク」と「対策」を考える
2022年07月14日(木)
みんなのまちづくりスタジオ
みんなのまちづくりスタジオは2020年12月から柏の葉でスタートした新しいプロジェクトです。
「世界の未来像」をつくる街、柏の葉スマートシティを推進するために、まちのユーザーである生活者を中心にして企業や行政、学術機関が共創していくプラットフォームとして誕生しました。
生活者の目線で新しいサービスや製品、プロジェクトなどを生み出すためにさまざまな実験的な手法を取り入れて運営していきます。
みんスタの詳細とこれまでの活動は こちら にまとめています。
今回のテーマは「AIカメラ編」〜より住みやすい街の実現に向けて〜
みんなのまちづくりスタジオ「AIカメラ編」は、柏の葉に設置されているAIカメラの役割や機能を学び、今のAIカメラの機能の他にも、何か暮らしを豊かにすることに使えないか、みんなで一緒に考える連続ワークショップ形式のプログラムです。
その他にも現在の機能の不安な部分などについても話し合います。
リスクチェーンモデルでAIカメラの「リスク」と「対策」を考える
3回目の全体活動日、今日のゴールは"AIカメラの「リスク」と「対策」を考える"です。東京大学未来ビジョン研究センターが研究・開発したリスクチェーンモデルというツールを活用します。
前回リスクチェーンモデルの概要とワークショップの進め方をレクチャーしていただいた松本敬史さんに、ファシリテーションをお願いしました。
リスクチェーンモデルは「AIシステム」「サービス提供者」「ユーザー」で技術/非技術を組合せたリスク検討を行うフレームワークです。その一連の検討過程を多くの人々と共有することで、サービスや技術が信頼を獲得することを目的としています。
各自でAIカメラに係る「リスク」を考え、ポストイットに記載
サイバー攻撃、誤認知、カメラが破壊される、といったものから信用しすぎて防犯意識が低下するのでは??など様々なリスクが出てきました。
ポストイットを共有しながらグループ分け
3つのテーブルでそれぞれポストイットを発表しながらリスクをグループ分けしていきます。
グループにタイトルをつけて対策を考えたいものを選ぶ
データの利活用、いたずら、コストの問題、誤認知によるトラブル、経年劣化や景観に関わることなどのグループが出来上がりました。この中でもテーブルで対策を考えたいものを選びます。
対策を考えるリスクを決めて、それをコントロールする
対策に取り組むリスクを決めたら、メンバーにリスクコントロールカードを配ります。リスクコントロールカードは誰が対応する項目かによってグループがあります。そのグループは上記でも触れたリスクチェーンモデルで登場する3つのグループ「AIシステム」「サービス提供者」「ユーザー」です。
リスクコントロールカードに記載された対策を台紙に配置していきます。
関係するリスクコントロールカードに線をひいてつなぐ
次に、リスクに対応する対策が書かれたリスクコントロールカードを線で繋いでいきます。ここで重要なことは前後関係を意識して →(やじるし)で繋ぐことと、そして必ず全てのカードを繋ぐことです。
うまくつながらない場合は適宜リスクコントロールカードを追加していきます。
全体に共有します
各テーブルで検討したリスクへの対策、その対策を線で繋いだものが出来上がりました。テーブルごとに全体に共有します。ファシリテーターの松本さんが各チームの成果物に対してコメントや感想を伝えていきます。他のグループの発表を聞き、質問をすることで新たな気づきや発見が出てきました。最後に今日のワークショップの振り返りをします。
長時間に及ぶワークショップ、しかも今までに経験したことがない内容でしたが我々がみんスタで取り組んでいるAIカメラ、AIについて理解が深まりました。
また、リスクと対策について考えているうちに今後のプロジェクトデザインに役に立ちそうなアイデアの断片が出てくるチームもありました。これからのチーム活動が楽しみです。
メンバーのみなさま大変お疲れ様でした。
みんなのまちづくりスタジオ 事務局 / UDCK 八崎
みんスタのこれまでの活動は こちら にまとまっています。