公共空間のデザイン協議
2007.04-
柏北部中央地区土地区画整理事業区域内を中心に、柏の葉エリアにおける公共空間(道路・公園・調整池等)のデザイン検討・協議・調整を技術支援しています。
緑の歩行軸「緑園の道(Green Axis)」
柏の葉国際キャンパスタウン構想に位置づけられた、柏の葉キャンパス駅から柏の葉小学校に至る「緑園の道」づくりが進められています。
高質化方針の検討(2008年度~)において設計変更に係る行政協議を技術支援し、現在、街路樹・植栽帯の整備やインターロッキングブロック舗装、ボラード設置がインフラ整備に合わせて進められています。
沿道敷地の緑化や、そうした緑の維持・管理に向けては、2011年度に地権者勉強会も開催されており、UDCKも運営支援しています。
緑・憩いの場としての近隣公園・調整池
人口が増えつつある柏の葉キャンパス駅周辺の緑・憩いの環境創出に向けて、近隣公園の段階整備や、調整池の多自然化について、その整備後の維持・管理方策も見据えながら検討・協議が進められています。
■1号近隣公園
「こんぶくろ池公園」の一部として基本設計済みで、2015年度以降に本整備が予定されています。しかしながら、柏の葉キャンパス駅に最も近い公共の公園でもあり、周辺人口の増加に対応して早期整備が必要との認識に立ち、区画整理事業施行者(千葉県)や公園整備主体(柏市)、こんぶくろ池公園整備に係る「アドバイザー会議」やNPO法人こんぶくろ池自然の森も交えた検討・協議が進められ、段階整備する方針で合意形成が図られました。
NPOによる希少種調査等が先行的に進められるなか、市民を交えた草刈り・芝張りイベントが開催されるなど、協働による公園づくりが始まっています。
■2号調整池および周辺街区
多自然型整備が予定されている2号調整池および周辺街区について、環境モデル拠点として整備の在り方(維持管理も見据えた多自然化方策や、池と調和した周辺環境づくり)について、関係機関による検討・協議が進めてきました。
先行して、同池の南側約200mの区間を民間資金を活用して遊歩道として整備し、2013年11月より一般開放しました。その後、当エリアのまちづくり構想「イノベーション・キャンパス地区まちづくりビジョン」の考え方も踏まえながら、民間資金を活用して「閉じた調整池」を「開かれた交流の場」に生まれ変わらせる整備を進め、2016年11月に「アクアテラス」として生まれ変わりました。
駅前オープンスペースの表情づくり
柏の葉キャンパス駅西口の複合開発街区整備にあわせて、国際キャンパスタウンの顔となる西口駅前広場・駅前線をさらに魅力的な空間としていくため、道路管理者や交通管理者等も関わりながら、高質化デザイン方針・設計の協議を進めました。
2014年春に高質化整備が完了し、現在その空間の維持・管理に関して地域が主体的に関わり、また賑わいづくりに寄与するような空間活用の試みが始まっています。