アーバンデザインセンター研究

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2008.04-

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アーバンデザインセンター研究体は、北澤猛教授を筆頭とした研究者、実践家、シンクタンク、及び国内外の学生メンバーにより構成され、2009年1月より、都市をデザインする組織について世界各国の事例を取り上げながら、各著明組織の分析と動向を探ってきました。2008~2010年度は、東京大学GCOE都市空間文化再生(S3)部会の枠組みで、アーバンデザインセンター研究体が主体として活動しています。

現在、持続的かつ実践的なまちづくりを推進する「地域まちづくり組織」が各地に台頭しています。米国では、大学を基盤としたものや、民間企業が街に開いて活動する「アーバンデザインセンター」が、欧州では、街の情報発信や文化政策的活動を担う「都市センター」や、建築を基点に街の活性化を推進する「建築センター」、我が国では、「まちづくりセンター」などと呼ばれる、地域の即知的課題に取り組む組織が存在しています。本研究は、上記の世界的動向を把握すると同時に、UDCK柏の葉アーバンデザインセンターを始めとする東京大学が関与する組織(UDCT田村地域デザインセンター(福島県田村市)、UDCKo郡山アーバンデザインセンター(福島県郡山市)、UDCY横浜アーバンデザインセンター)の社会実験とその評価を行なうことが目的です。

研究に期待される成果としては、以下があげられます。

1. 市民組織や企業,行政が共有できる空間計画とその策定プロセス
2. 専門家(その集団やネットワーク)の役割とその展望
3. 計画やその長期的実現に必要な組織や拠点施設のあり方

研究会は(2010年8月現在)合計22回開かれ、その内4回は、講師を招き催した海外勉強会です。

・イギリス講師:千葉大学 村木美貴先生
・イギリスCABE講師:スペースシンタックス 高松誠治 氏
・米国西海岸講師:名古屋大学 村山顕人先生
・イタリア講師:千葉大学 宮脇勝先生
・ドイツ講師:東北大学 姥浦道生先生
・フランス講師:研究会メンバー江口久美氏

また、国内外の著明な地域に密着したまちづくり組織を一度に集めた「アーバンデザインセンター会議」を、平成21年度国土交通省「住まい・まちづくり担い手事業」の一部として2009年09月に行いました。

「まちづくりの場を考える」

基調講演

1 韓国中央大学建築学科副教授:李政炯氏
2 台湾台北市都市更新処長:林崇傑氏

事例報告

1 社会連携による地域景観回廊の創出竏柱v総合研究所のこころみ竏箪n (株)設計計画高谷時彦事務所代表/東北公益文科大学大学院教授 高谷時彦氏
2 公的機関による総合的な市民まちづくり支援
(財)練馬区都市整備公社練馬まちづくりセンター専門研究員/東京理科大学非常勤講師 杉崎和久氏
3 福岡天神地区のエリアマネジメントと都市機能更新
福岡アーバンラボラトリーLLC代表社員/天神明治通り街づくり協議会総括マネージャー/We Love 天神協議会まちづくり推進部会員 後藤太一氏
4 87か所のまちづくりセンターが目指すもの
  札幌市市民まちづくり局市民自治推進室長 長谷部栄司氏