モバイル空間統計のまちづくり活用方策研究

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2010.10-2014.03

携帯電話サービスの提供のために、基地局ごとに捕捉している携帯電話の分布状況から、都市における実態人口分布を高頻度で把握する新たな人口統計(モバイル空間統計)の活用可能性についての検討を、NTTドコモと東京大学の共同研究として行いました。

アンケート調査に基づく従来の統計と異なり、対象エリアおよび調査日を任意に設定でき集計が短期にできること、一日を通じた時間別変動の把握が可能であることから、ダイナミックに変動する都市の人口分布の実態を把握するたことが可能であり、ニーズに対応したきめ細やかなまちづくりを進めるうえでの有効なツールとなり得ます。
本研究では、2010年度~2013年度の4か年にわたり、統計データの精度検証、多様なまちづくり分野における活用可能性の検討、商業地区における集客特性評価方法の検討、人の流動に着目した新たな地区分析手法の検討などを重ねました。
2011年度には、柏市の商業実態調査と連携し、柏駅周辺の中心市街地において、いつ、どこから、どのような人たちがまちに集まっているのかという実態を明らかにしました。

参考:柏市商業実態調査

これらの研究成果を踏まえ、モバイル空間統計は、2013年10月より、一般向けサービスとして商用化されています。