2010.04-2017.03
次世代環境都市づくりを目指す柏の葉エリアでは、『柏の葉国際キャンパスタウン構想』において「目標4:サスティナブルな移動交通システム」を掲げ、各種モビリティ・シェアリング実証実験を展開しています。
各シェアリングポートの拡充や料金体系の見直し等を図りながら、自立した事業モデル構築に向けた検証を進めています。
かしわスマートサイクル
環境負荷の少ない"自転車"の利用を促進する環境づくりの一環として、市内各所に設置された無人ポートによる自転車共同利用システム「かしわスマートサイクル」の運営に取り組んでいました。
※主催:柏市まちづくり公社、柏市
取り組み概要
『柏の葉国際キャンパスタウン構想』には「自転車分担率10%増加」という具体的な目標が設定されています。その実現に向け、三輪自転車タクシーの試験運行(2007年10〜12月)、サイクルマップ作成やサイクルツアー実施(2009年5月)、レンタサイクルの相互利用(2009年6〜7月、10〜11月)など、様々な社会実験を実施しながら、自転車利用促進策の検討を重ねてきました。
2009年度にはICTを活用した共同利用自転車の無人管理システムを導入し、2009年12月~翌年1月にかしわスマートサイクルのプレ社会実験を実施しました。2010年4月からは本格的に社会実験を開始し、実験を通じてシステムが長期運用に耐えうるものか検証、利用を重ねる中で生まれてくるニーズや問題点を吸い上げながら、将来の事業化に向けた検討を進めてきました。その結果、事業化は困難との結論を得て2017年3月に社会実験は終了しました。
柏の葉ポイントプログラムへの参画
かしわスマートサイクルは「柏の葉ポイントプログラム」と連携しています。エリア共通のICカード「柏の葉キャンパスカード」を利用し、地域ポイント1Pをスマートサイクルポイント1Pに交換することができました。
※従来の、公衆電源プロジェクトとの共通ICカード「espotカード」も継続利用されていました。
ポート駐輪ラックのリ・デザイン
2014年春以降、柏の葉キャンパス駅の西口駅前広場再整備や駅前街区新施設オープンが順次進み、駅前西口の姿が大きく変わりました。この駅前リニューアルに合わせ、かしわスマートサイクルの駅前ポートもリニューアルを行いました。
千葉大学・柏市・地元企業等による共同研究のもと、本サイクルシステムに適した"柏市オリジナルデザイン"の駐輪ラックを開発し、先行的にTX高架下ポートに設置、2014年8月下旬より運用開始しました。